About Kiev88CM

_Kiev88CM
 LensMount:Kiev60(Pentacon6)
 Shutter:横走り布FP
_HARTBLEI 45mm F3.5
_PCS (SHIFT) LENS

 SALUTのところでも少し書いたとおり、買ったばかりのSALUTが故障してウクライナに行ってしまったのでその代わりのボディとしてKiev88を購入することにした。
セミプロの分際で中版カメラで予備機の購入をするとはずいぶん豪気な感じがするが、こうして気楽に予備機が買えるのもkievシリーズが中版カメラとは思えないほど安く、はっきり言ってHASSELの修理代よりもずっと安い値段で買えるからである。(その分故障が多い訳だが)
 もちろんいくら安いと言っても私の身分では言うほど気楽なものではないので、すこしでも安く買うために海外の通販や中古市場を当たったのは言うまでもない。kievの値段は海外では恐ろしく安く、特に旧東側世界から買うことが出来れば$150〜からうまくいけばレンズやマガジンのついた一式が購入できる。(もちろんその分リスクが高くなるのは言うまでもない。)
 しかしさすがにそれは怖いのでKiev-cameraと言うアトランタにあるお店で、非常に珍しいkiev用の45mmSiftレンズを見つけたついでにボディも一緒に購入することにした。この店の良いところはkievをボディやレンズ、ピントフードなどパーツ単位で売ってくれるので、故障したときの部品交換のためにわざわざ本体一式を購入しなくても良いところである。
 しかしこの店、さすがに旧東側世界のお店よりはいいものの、日本の感覚から言えばかなりアバウトなところであった。わざわざ見積もりで納期を確認して1週間と言っていたくせに、何の連絡もないまま2ヶ月以上も経ってしまったのである。さすがにだまされたかと思っていた頃ようやく届いたのはいいものの、中身は注文していたkiev88ではなくその改良版のKiev88CMを送ってきたのである。
Kiev88CMはKiev88の改良型でフレアの元になると言われていた金属製シャッターを布製に変えたりと言った様々な改良が行われた製品で、品質もロシア製とは思えないほどしっかりした作りのものなので、それがkievと同じ値段で手に入ったのはうれしい誤算ではあったが、問題はこのカメラ元のkiev88とはマウントが違っていて元の88のレンズはつかないことである。一緒に送られてきたシフトレンズがkiev88CMで使っているペンタコン6フォーマットなのは当然だとしても、以前買ったレンズを使うためにはもうしばらくSALUTの修理が終わるまで待たなくてはいけないようである。

 しかしその後、それは大変な思い違いだと言うことに気づかされた。なんの事はない、送ってきた段ボール箱の奥にしっかりkiev88→ペンタコン6マウントのアダプターが入っているではないか。kiev-cameraに改めて感謝するとともに自分のおっちょこちょいぶりを恥じるばかりである。

 以下はいくつかのレンズとその作例です。


_HARTBLEI 45mm F2.8 PCS(SHIFT) LENS

非常に珍しい中判用のシフトレンズ。 Kievの魅力はこうした特殊なレンズが極めて安価であることだ。 きちんとマルチコートされたすばらしいレンズである。  一番下のリングでシフト量を調整しその下のPUSHと書いてあるボタンでレンズを回転させシフトする向きを調整できる。なおKiev88ではシフトする向きによってはシャッターボタンと干渉するので注意が必要だ。 シフトは最大12mmまで可能だが、10mm以上は赤い文字で表示されているように、フィルターを付けたり、絞りの値によっては蹴られる危険がある。10mm以上シフトされるときは極力絞ってフィルター無しで使うべきだろう。

kiev88CM, HARTBLEI45mmPCS,
NEOPAN 100 ACROS,F8 8s

_Biometar 80mm F2.8 LENS

もう一つのツアィスこと東ドイツのペンタコン社製のレンズ、 60年代のレンズでシングルコーティングながら未だに十分仕事で使える秀逸な描写だ。
使用頻度の高いALSAT40mm-SIFTレンズ+Kiev88CMの組み合わせで、ついでに標準レンズも使いたいと言う不純な動機(なにせすでに標準レンズを使いたければHASSELがあるのだ)で安価で購入したが、想像以上のコストパフォーマンスに驚いている。
ちなみに左側の光線はアバウトにスキャンした為。

kiev88CM, Biometar 2.8/80,
Kodak EPP,F5.6 1/125s

_PENTACON 300mm F4 LENS

もう一つのツアィスこと東ドイツのペンタコン社製のレンズ、 プリセット絞りながらレンズはちゃんとコーティングされている
プリセット絞りに慣れずに最初は大量の露出オーバーの駒を撮ってしまった。下の写真では潰れてしまって分からないのが残念だが、しっかり窓の中の人影まで判別できる。
これだけの写りながら数万円でおつりが来るコストパフォーマンスの良さは驚異的だ。

kiev88CM, PENTACON 4/300,
FUJI RVP,F8 16s

INFO:恐れていたとおり、SALUTは買った後も様々なトラブルを起こしてくれた。だが、普通のカメラと違いこうした事件も何故か単なるトラブルに終わらずに持ち主を楽しませてくれるから不思議である。
本当はそうした話もここに書こうかと思っていたのだがあまりに長く、しかも幸か不幸か日々更新されるので別のコーナーにまとめました。左側の「kievとの戦い」かここをクリックしてください。



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