About SALUT-C

_SALUT-C
 LensMount:Kiev88
 Shutter:横走りメタルFP
 VEGA-12B
 90mm F2.8

 とうとうソビエト製のHASSELBLAD1000のコピーであるSALUT-C(エス)を購入してしまった。
名目上は仕事で撮影するためのインテリア写真を撮るために使う中版用のシフトレンズや魚眼レンズを使うということになっているが、本当は旧ソビエトカメラ好きにとって興味津々のこのカメラをいじってみたいというのが正直なところだ。
インターネットなどで検索をかけてみれば分かることであるが、このソビエト製HASSELコピーはいい評判よりもその故障の多さとさまざまなトラブルの多さで知られている。だがそれでも多くのユーザーがわざわざWebで紹介するのは、それだけ多くの人に愛されて使われている証だろう。いろいろ言われてはいるものの、きちんと動けばHASSELと同じように使えてちゃんとした写真が撮れるし、なにより値段は1/3以下なのだ。
それに興味をそそられるのは高級品とされているHASSELの、しかも構造が複雑で今では作られなくなった1000シリーズをコピーして、それを今にいたるまで改良しながら売られ続けていると言う点である。
そのため今では元のHASSELとは別物のカメラと言っていいものになっていて、今作られてるものを偽HASSELと言うのは間違ってるだろう。今のHASSELと比べると部品の共通性も微妙に異なっており両者の間で共通で使えるのは今ではファインダー部分くらいしか残っていないのだ。ただしこれを作っているArsenalもHASSELとの互換性はメリットになると判断したのか、最新のKIEV88CMではマガジン部分に変更が加えられ再びマガジンも共通で使えるようになっている。
またこのカメラは様々な名称をもつ事でも知られている。年に最初に作られた時はSALUT(サリュート)と呼ばれ、ソビエト国内では一部の階級や専門家しか買うことの出来ない超高級品のカメラとして作られていた。そのころはそうした目的のため1台1台手作りできっちり組みたれられていて、ソビエト製品は故障しやすいと言うイメージとは無縁の非常に精度の高いものだったらしい。しかし時代が下がってKIEV80と呼ばれる機種が量産される頃には品質は徐々に下がっていき、ソビエト崩壊時の頃には買ったもののきちんと動くものがあればもうけものだとまで呼ばれるまでになってしまった。最近ではまた海外でそれなりに売れることもあってか輸出用に品質が改善されたらしいが、それでも西側のカメラとは違うと言うことは念頭に置く必要がある。私が手に入れたのは初期型のSALUT-C(エス)と呼ばれる機種で比較的作りはしっかりしているそうだが、さすがにトラブルが多いと言う評判のこのカメラを保証の無いところから買うのは怖かったので国内のお店から買うことにした。ネットオークションで直接ロシアから買えば$150位から買えるとはいえ、国内では修理してくれるところがほとんど無い上に、下手をすると修理代が本体より高くなる事を考えれば、多少高くてもある程度保証の付いたところから買うのに越したことはないだろう。
予想通り、その後すぐにこのカメラはシャッターが壊れてしまいウクライナ送りになってしまった。その代打としてKiev88CMを買う羽目になってしまいSALUT&Kievシリーズの数はますます増えるつつある。

 以下はいくつかのレンズとその作例です。


_VEGA-12B 90mm F2.8

 SALUTの標準レンズはこれとVOLNAがある。
 どうやら制作された時期によるらしいが
 本当の所はわからない。
 見た目は素っ気ない外見だがかなりきちんと
 した写真が撮れる。
 一万円以下で売られている事を思えばコスト
 パフォーマンスは最高だろう。

_ARSAT 30mm F3.5 Fish eye LENS

 非常に人気のある対角線魚眼レンズ。
 その訳は中判用魚眼レンズとは思えない値段
 にある。
 最近は人気が出てきて価格が高沸気味とは言え
 それでも3〜4万で買うことが出来るのは魅力
 的だ。
 肝心の写りも値段からはとても想像できない
 しっかりした写りでコストパフォーマンスは
 非常に良い。ただし、一部の製品には方ぼけ
 があるものや、ボディとの相性が悪くてがたつ
 くものもあるので、実際に購入するときは現物
 をさわれるお店で買った方がいいだろう。
_
 対角線魚眼レンズと言う性格上、フィルターは
 蹴られてしまって使えないので左のようなレン
 ズ底面にねじ込む事の出来るフィルターが付属
 している。

kiev88CM, ARSAT30mm Fisheye,
NEOPAN 100 ACROS,F8 1/15

INFO:恐れていたとおり、SALUTは買った後も様々なトラブルを起こしてくれた。だが、普通のカメラと違いこうした事件も何故か単なるトラブルに終わらずに持ち主を楽しませてくれるから不思議である。
本当はそうした話もここに書こうかと思っていたのだがあまりに長く、しかも幸か不幸か日々更新されるので別のコーナーにまとめました。左側の「kievとの戦い」かここをクリックしてください。



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