About Panorama

 HORIZON 202
 MC 28mm F2.8

 どうも僕は自分視点のパノラマが好きらしい。たしかにやるゲームも自分視点のゲームが大半だし、カメラの交換レンズも気がつくとどんどん広角の玉は増えているのに望遠側は90mm1本だけしか持っていない。もちろんQTVRも大好きである。

 そんな訳で、いつかは本格的なパノラマカメラに手を出すとは思っていたのだが、これまでは現像代などを考えて我慢してきた。だが、たまたまレンズを売った帰りに渋谷の某ロシアカメラやでロシア製のパノラマカメラHORIZON 202を見つけてつい衝動的に買ってしまった。

 これは35mmフィルムを使いながら24×58mmのコマサイズに120度の範囲を移し込める本格的なパノラマカメラである。もちろん最近はやりの普通の写真の1コマの上下をトリミングしたものではないし、最近出たばかりの富士のTX-1のように中盤カメラに使うクラスのレンズを使ってその上下をトリミングした範囲を使うタイプでもない。レンズ自体がスイングして広い範囲を写すもので外見は普通の人が見たらカメラとは思えない外見をしている。これが、昔のロボットものの敵のメカのようでおもしろい。

 なお、これの使い方だが持ち方以外は普通のカメラとたいして違いはない。注意しなくてはいけないのは、普通に構えると自分の手まで写り込んでしまうことだ。そのため、付属品にボディに着脱できる握り棒がついている。

 これまでいくつかのロシア製のカメラを使ってきたが、そのなかではHORIZON 202の使い勝手は一番良いと言えるだろう。よくロシア製のカメラにありがちな各コマ間の感覚がずれたりすることもなければ、光線引きが起きたことも一度もなかった。強いて難点をあげれば取り終わったフィルムを巻き取るのが重い事があげられるが、これとて一昔前の巻き上げクランクの付いていなかった頃のカメラ並の重さだ。
 これまで使ってきて故障かなと思ったのも、全てがフィルムのセットミスによるものであった。このカメラに限らずパノラマカメラの場合、フィルムのセットが特殊なので最初のうちは通すべきローラーを通さなかったり、通す順番を間違えてしまって途中で巻き込めなくなったり、フィルムが浮かび上がってしまうことがある。特にHORIZONの場合、ちゃんとした日本語のマニュアルはおろか下手をするとロシア語のマニュアルしか付いてこないことがあるので注意が必要だ。ただし使い方自体は単純な仕組みなので、マニュアルがなくても構造さえ分かればそう難しくはないはずだ。
 ただし注意点としてはシャッターを押すときに斜めに力を加えると、低速シャッターの時にたまに途中で止まってしまう事がある。同様にレリーズもものによってはうまく動かない事があるので、シャッターを押す時にはきちんと真上から力を加えるようにしなくてはいけない。

 こうして撮ったパノラマ写真であるがこれまで一番のネックはプリントであった。普通のサービス版とサイズが違うせいで近所のお店でプリントすることが出来ないためだ(現像のみなら可)。しかたがないのでこれまではプロラボなどで手焼きでプリントしてもらうしか無かったのだが、これがとても高価なのが悩みの種だった。
そこでこれまではもっぱらモノクロフィルムで撮って自分で現像からプリントまでやっていたのだが、最近になって多少状況が良くなってきた。
 一つはPCの進歩によりフィルムスキャナーやパソコンが安く高性能になってきたおかげでこれらを使うことでカラーフィルムでも自分でプリント出来るようになった事。そしてもう一つはフジのフルパノラマカメラTX-1の発売に伴って、富士フイルム系のラボでこれまでより安くフルパノラマのプリントをやってくれるようになった事だ。
 特に後者はこれまでのプリントと同じ品質のプリントがサービスプリントに比べれば割高なものの、バス代くらいの金額で手にはいるようになった点で魅力的なサービスといえるだろう。あまり知られていないサービスなので近所のDPEで頼むのは厳しいかもしれないが、サービス自体はフジのラボならどこでも対応可能な筈なので頼んでみるといいと思う。
 まだ仕上がりに一週間くらいかかるのと、TX-1のフォーマットに合わせて2:1の比率でプリントされるので、HORIZONなどのパノラマカメラでは上下が切られてしまうと言う問題はあるが、これでようやく気楽にフルパノラマ写真が楽しめ環境が揃ってきたといえるだろう。フジには更にがんばって欲しい。

 以下はその作例です。


HORIZON 28mm F2.8,
NEOPAN 400,F8 1/60
Y Filter


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