About Super Graphic

GRAFLEX Super GRAPHIC
Super-Angulonrn 90mm f8

 HASSELの所でも書いたラージフォーマット病は更に進み、とうとう4×5まで達してしまった。もうこのサイズが持ち運べる限界である。
 このカメラは昔、軍や新聞記者の御用達だったGRAFLEX社のSuper GRAPHICと言うタイプだ。グラフレックスシリーズは数多くのタイプがあるが基本的には同じコンセプトである。その中でもこのSuper GRAPHICは最後期に作られた型で、ボディを金属に変更しフォーカルプレーンシャッターを省略して、フィルムフォルダーを縦横切り替え式にしたもので、おかげでこれまでより軽量になり、これまでの使い勝手の問題を解決した完成型と言えるものとなった。
 これがSuper-Angulon付きで格安で出ていたものだから思わず飛びついてしまったのは言うまでもない、しかも一度買い損ねたのが最初の買い手がキャンセルしてくれたおかげで手に入ったというストーリー付きである。早速その日のうちに担ぎ出して、建物からスナップまで様々なものを撮ってみたのだが、参ったのが重さとピントグラスの暗さである。これでも4×5のビューカメラの中では軽量な方でそれこそ昭和30年代頃までは手持ちでスナップにさえ使われていたと言うのだがら恐れ入る。昔のカメラマンの技にただただ敬服するばかりである。

このカメラを持って撮影していると普通の人には見た目が珍しいのか結構話しかけられたり、その本格的な外見のせいで周りの人が撮影に協力してくれたりと普通のカメラとは違った反応が返ってくるのが面白かった。ただし、ごらんの通り全く隠し撮りなどには向かないので、国内でさえ撮影場所によっては警備員や警官に注意されるのが難点である。これまでなんの気なしに撮っていた普通の場所でも意外に撮影禁止の所が多いのだ。どうやら普通のカメラでは気づかれなかったり、いちいち注意していられないから見逃されているのが実情らしい。

 以下はいくつかのレンズとその作例です。


Super-Angulon 90mm

Super-Angulonと言うとついLeicaの21mmレンB
塔を連想してしまうが、本来シュウナイダー
社は様々なメーカーにレンズを供給していて
Super-angulonはその製品名である。
カタログ等を見る限り高価なレンズのようだ
が、その割に中古店などでは結構安値で置い
てある時もあるようだ。
大判カメラ用のレンズは疎いのであまり蘊蓄
を書くとぼろが出るのでやめておくが、肝心
の写りについてはばっちりで全く問題はなか
った。

GRAFLEX Super GRAPHIC
Super-Angulonrn 90mm f8
NEOPAN ACROS,F22 1/2 YR Filter


Kodak Ektar 127mm

GRAFLEXの純正レンズ。
半端な焦点距離なのは本来インチ換算のものを
メートル表示にしたためである。
このレンズは本来カメラとは別に前の持ち主が
入手したのか、かなり古いものでコーティング
もされていないし、ストロボのシンクロさえも
付いていない有様である。しかし撮ってみると
外見の古さに似合わずちゃんと写るのはたいし
たものである。
この純正のEktarをつけて分かったのだが、確
かにこのレンズの解放値であるf4.7だとピント
グラスも比較的見えやすい。しかしレンズが
多少軽くなったところでカメラの重さが重さ
なので持ち運びは相変わらず至難の業である。

TELE-CONGO 240mm

恐ろしくコストパフォーマンスの良い山崎工学
研究所の大判カメラ用レンズ。
かの土門拳も使っていたという写りながら直販
セールスを中心にするなどして価格を抑えた。
もし大判カメラ用のレンズをそろえるならぜひ
検討してもらいたい製品である。
ラインナップも90mmから500mmまで幅広い
ものがある。
なお、スピグラにつけると非力な私では240mm
だともはや取り回しは至難の業になり、とても
これ以上の焦点距離のレンズを使いこなす気には
なれなかった。写りについては噂通り文句ない
ものだったが、もし作例がそれを証明していない
としたら単に私の力不足である。

GRAFLEX Super GRAPHIC
TELE-CONGO 240mm f5.6
KODAK EPP,F16 16s


INFO

「初めてのスピグラ」:グラフレックス(通称スピグラ)も中古カメラの例に漏れずマニュアル等はほとんど残って無いが、普通のカメラの延長で操作が推測できる35mmカメラならともかく4×5のカメラとなれば、多くの人は使い方が分からなくてとまどってしまう事も多いだろう。専門店や大きな書店に行けば、普通の4×5の入門書はまだ売っているので普通の使い方には困らないかも知れないが、各カメラ独自の操作方法は当然ながらこうした本には書いていない。グラフレックスの場合、最終バージョンのSuper GRAPHICを除けば畳んだ状態から開ける方法すら独自なので分からないかも知れない。そうしたときに役に立つのがこのCDである。中身はそのまま印刷することを想定した立派なマニュアルで、一般的な使い方はもちろん簡単な調整の仕方なども書いてある。

山崎光学研究所:レンズのところでも触れている非常にコストパフォーマンスの高い大判カメラ用国産レンズを作っているメーカー。通販中心なので店頭では見かけることは滅多にないが、安く高性能なレンズを探しているならぜひ検討して欲しい。


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