古い家に住む(中編)

 だいぶ間が開いてしまったが、古い家に住んでいて感じたり気が付いたりしたエピソードのPart2である。
 結構快適に過ごしている今の家ではあるが、それでもいくつかの不具合や注意すべきことはある。また何年も暮らしていると生活上の知恵といったものもたまってきたので、せっかくなので古くてもいいからいつか一戸建てに住みたいと言う方々のためにそのいくつかを紹介しよう。
 
  4. 一戸建ての生活の知恵(生活編2)対ネコ編
前回は虫との戦いを書いたが、実はこれから書くネコとの戦いに比べたらそれは単なる前哨戦にすぎなかった。たとえそれが手のひらサイズのクモや攻撃的なアシナガバチであってもだ。 なにせ大家さんから聞いた話では、以前住んでいた住人の中にはこのネコとの戦いに疲れて引っ越してしまった人もいたという。 なぜそんなに過酷な戦いになるのかと言うと、実は今住んでいる家の庭が見事な砂利引きでちょうどネコのトイレのようなのである。おかげで周囲のネコどもはここもトイレの一部だと思っているらしく、大小様々なものを残してくれるのだ。ものがものだけに片づけるのもいやだし、夏は臭うわで大変なのである。 もちろんいろんな対策はとってみた。流行のペットボトルをおくのから、有刺鉄線を貼ってみたり、においで寄りつかないと言う薬をまいたりしたが、どれもほとんど効果がないのである。同じような事で困っている人は多いらしく、ネットで検索してみるとついに最終兵器と呼べそうなものを発見した。それは赤外線センサとセットになった超音波発信器で、ちょうどネコの嫌いな波長をだすというものだ。値段が高いのが難点だが、いよいよそれを使おうかと思っている。

 5.小さなバリアフリー
 我が家には、自分でとりつけたタオル掛けをはじめとしていろんな所に取っ手やら手すりやらが付いている。この家は賃貸されてから何代か借り手が変わった上に、こうした古い家を借りる人はDIY好きなので、みんなが勝手にタオル掛けやフックや手すりなどを足していった名残なのだろうが、一つどうしても何のために付いているのか分からないフックがあった。それがこの台所と居間の間の障子の脇にあるフックである。 最初は洋服かけかと思ったこの取っ手だが、それにしては付いてる位置がどうも低すぎるのである。写真では分かりづらいだろうが大体床から90cmくらいしかないのである。  その招待がおぼろげながらつかめてきたのは、風邪や二日酔いでふらふらになったときに自炊したときだった。(余談だが一人暮らしの最大の難点は、こうしたときでも自分のことは自分でやるしか無いことである)無意識のうちに、それをつかんで障子の開け閉めをしている自分に気づいて、これがこの家の持ち主だったおばあさんによって付けられた手すり代わりの取っ手なのではないかと思えてきたのである。たしかに、何かを掛けるには高さが中途半場だし、場所もものを掛けるには扉がじゃまになる。それが手すりとしては妙に都合がいいのである。  こんなちいさな取っ手でも必要に迫られて付けられたものは役に立ち、逆にどんな大げさな仕掛けでも使い手の都合を考えないものは役に立たないと言うのを、身近な例で実感した体験だった。


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