SALUT-C, VEGA-12B 90mm F2.8,
Fuji ACROUS,F4 1s

 なんども書いたように僕は結構年季の入った古い一戸建てに住んでいるのだが、確かにこれだけ古いといろんな不都合も起きてくる。そういうと多くの友人は「開かずの間」から変な物音がするんでしょうなどと言うが、まだそんな現象は起きていないようだ。そもそもこの家はあちこち隙間があるおかげで小動物の出入りOKのためか、屋根裏や窓の桟の上を何かが駆け抜ける音は頻繁に聞こえるのでこの手の音にはすっかり慣れっこになってしまったので仮に何か起きていたとしてもきっと気がつかなかったことだろう。
 では何が問題かというと古い家特有の経年劣化さることながら一番の問題が冬の寒さである。
もともと僕はエアコン等が嫌いで今でもいっさい使っていないので、夏の暑さは耐えられても冬の寒さは結構憂鬱なのだ。こういうとたいていの人は夏の暑さの方が大変じゃないかと思うかも知れないが、幸い住んでいるところが郊外でヒートアイランド現象の影響をあまり受けないのと、昔の日本の住宅だけあって「夏を旨として作られている」だけのことはあって、夏の間はあんなに暑い暑いと思っていても過ぎ去ってみるとそれほど苦痛だとは思えないのである。むしろ冬の寒さの方が、夏の間でさえ思い出すと嫌になってくるくらいなのだ。もちろん夏の暑さと違い冬は暖房手段がいろいろあるのでそれでしのげばいいのであるが、この家は古いせいもあってあちこち目張りしているにもかかわらず、あらゆるところからすきま風が入ってくるらしく多少の暖房ではいっこうに暖かくならないのである。おまけに夏の日当たりはいいくせに冬場になると1階なんか周囲の建物の影になってしまい全然日が差さないので、暖をとるためにはストーブに頼らざる得ない状況なのである。ところがこのストーブをどうするかが問題で以前、電気ストーブを使っていたところ月の電気代が1万円を超えてしまって仰天して以来、石油ストーブを使っているのだが、これですらなかなか暖かくならないのである。しょうがないのでどうやっているかというと、以前道楽半分に買った防災用の石油ランプを補助暖房としているのだ。これが思った以上の効力で結構暖かくなるのである。また、見た目の効果というのもあるだろう、ガラス越しとはいえむき出しの炎というものは結構いいものである。

 ところでこうして実際に使ってみて気がついたのだが本来の照明用途としてランプを見ると、その驚くべき暗さと効率の悪さ(なにせ肝心の明るさより暖かさの方が勝ってるのだ)には驚かされた。昔の人はこれだけの明かりでよく生活できたなと思うほどなのである。試しに他の明かりを全部消してランプの明かりだけにして見たことがあるが、とてもじゃないがこれで生活することが出来るとは思えなかったくらいである。常夜灯としてつけているランプがだいたい10Wほどなのだがだいたいそれと同じくらいの明るさだと言えば分かって頂けるだろうか。
 ランプの明かりを使うとき、今でもこれに頼って生活している人たちがたくさんいることを思うと恵まれてると思うとともにすこしだけ厳粛な気持ちになるのである。


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